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2016年8月18日京都市住宅管理課との話し合い


(写真:2016年8月JCIL夏祭りの様子)

2016年8月18日に、京都市都市計画局住宅管理課のみなさんと、話し合いの場をもっていただきました。井上けんじ議員も同席してくださいました。
土田、小松、岸本、下林、高橋、そして理事長の矢吹が参加しました。

住宅管理課さんには、2008年から、毎年一度、このような場をつくってくださっています。ありがとうございます!
以下に回答の一部を公開させていただきます。

1.車いす住宅の内覧
車いす住宅の事前内覧ができるようになりました。一次審査・二次審査後、敷金支払い・保証人届出の前に、内覧ができるようになりました。数年越しの要望でしたが、ついに実現しました。ご尽力いただきました皆様に感謝いたします。当選された方にはぜひ内覧していただきたいです。

2.住宅改修
重度障害者の方にとって使い勝手の悪い40センチの段差がある和室の部屋の改修を市負担でできないかという要望をしました。回答は、バリアフリーデザインに関わる法律が定める建築設計基準に基づいて標準的なものを準備しており、個別事情に基づく改修は自己負担でお願いします、というものでした。また、現状復帰を考えると、費用面も改修・復帰とおこなうため多額になるという説明です。

議論をしました。まず、2004年(平成16年)に建築された南岩本市営住宅には、段差がないそうです。新しい市営住宅からは段差をなくすという方向性で設計がされているようでした。となると、標準的なものの基準が変化しているので、現状復帰をしなくてもよいのではないですか、費用面でも改修だけで見積もりしたらよいのではないですか、という話になりました。また、現に重度障害者にとっては利用しにくいとしたら、また新しくそのような実態が生まれているとしたら、柔軟な対応を試みてもらえないかあらためて要望しました。

3.全国の公営住宅政策
平成28年3月に閣議決定された住生活基本計画に基づいて、空き家の準公営住宅化がすすめられようとしています。国の動きをみながらやっていきます、ということでした。また京都市では、毎年度対象団地を選んで、玄関、便所、浴室てすりの改修、介護が必要な方や車いすの方の世帯は一室のみフローリング化をしている、ということでした。

4.優先入居
2014年は35、2015年は24、2016年は22が優先入居として割り当てられています。ちなみに2016年は、西野山4、石田東1、石田西1、大受4、醍醐中山2、向島1街区3、洛西東新林4、洛西南福西3です。

5.空き住戸
2016年度も車いす住宅の募集が9月にあります。公募される住宅は13戸。そして空き住宅は14戸です。空き住宅は、観修寺第一、南烏丸、唐橋、唐橋第二、向島1・5・8・9・10・11街区、久我の森、洛西東新林にあるそうです。事故部屋などが3年から5年そのままにして、予算とのかねあいで改修にまわされるとうかがいました。年数経過していないものでも、特別空き家募集という形で入居してもらっているそうです。しかし、14戸というのはすごく多いですね。。

6.熊本・九州地方震災
熊本地震についても、車いすを使用されている方からの希望があれば入居できるように、車いす住宅を確保してくださっています。小栗栖、向島5街区に計3戸です。

京都市の現状が理解できるよい場になりました。住宅管理課の皆様、今年度もありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。











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【メンバー紹介②】小松満雄

メンバー紹介の2人目です。 小松満雄、1961年生まれ。 京都府向日市から、土田五郎さんらの支援を受けて、京都市内に引っ越し。 生活保護の移送費をつかっての引っ越しで、当初は保護課から拒否されるも、交渉の結果引っ越しできることに。生活保護の人の引っ越しの問題、公団住宅の問題などを経験しました。以降、住まいの場づくりの活動に参加。 「生活保護改悪に反対する人々の会」代表。生活扶助引き下げに反対する裁判の原告。 豪快な字をえがく書家でもあります。そのうち作品もご紹介します。 「生活保護の活動がんばります。住まいづくりもがんばります。」

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下林慶史、 1987年生まれ。もともとJCILのヘルパー派遣を利用していて、大学卒業後の放浪生活をへてJCILから声をかけられ、2010年からスタッフになる。土田さんから「お前が家をかりたら改築してやる」とせまられて、「住まいの場づくり」会議に参加。 「いまも家を探し続けています」 2014年度からDPI日本会議常任委員。 http://www.dpi-japan.org/dpi/yakuin.html さいきん緑のものを集めています。

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